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第70回 麻酔集中治療医が考える膵炎⑤

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2020.07.23

第70回 麻酔集中治療医が考える膵炎⑤

【微小循環とグリコカリックスの関係】

 

重症な急性膵炎を治療する中で輸液治療をするも症状が改善しない症例や、血圧などのバイタルサインは安定するものの、重度の代謝性アシドーシスが改善しない症例、消化管が全く動いておらず消化管内に多量の液体貯留を生じている症例などがいる。

これらの症例ではグリコカリックスが脱落することでマクロ循環が崩れ、微小循環に影響を及ぼしていると推察している。

心臓バイパス手術におけるグリコカリックスの傷害と微小循環機能不全の相関性を検討した研究では、体外循環中のグリコカリックスの傷害が微小循環灌流不全に重要な役割を果たしているとしていると考察されており、実際にグリコカリックス傷害マーカーと微小循環灌流の間には相関関係を認めている。

つまり、微小循環改善とグリコカリックス保護は近しい関係にあると筆者は考えている。

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