2022.12.05
麻酔認定医について考える
ついに獣医麻酔外科学会が麻酔認定医を作りますね。
麻酔基礎認定医と上級認定医です。
基本コンセプトに関しては、麻酔をきちんと勉強する人を増やそうということなので、そこは賛成です。
問題はその質の担保です。
少なくとも飼い主様は中身が正直わからないですから、認定医とか見たら勘違いしてしまうことあると思うので、ここが私の懸念事項ですね。
麻酔のできるできないって、勉強できるとか、偏差値では言い表せないですよね。論文書いているだけで麻酔できるとも言えないし、臨床経験バリバリだから質の高いことしてるとも言えないし、結局、目の前の獣医師を飼い主様が信頼できるかどうかだけなんですよね。
私は基礎認定医と上級認定医持っている獣医師よりも、普段から接していて、その人の人間性や言葉使い、論理性の高い人を信頼しています。
そういった意味では、VESで関わっている人や教え子は信頼しています。
あ、でも期待しすぎているわけではないです笑 勝手に信頼して期待して、自分の思っているボーダーに達していなかったら、裏切らせたとか、信頼して損したとか、相手からしたらいい迷惑ですからね笑
ほどほどに期待しているのです笑
話しは逸れましたが、近いうちにVES認定施設なんて作ろうと思ってます。それこそ質の担保という突っ込みが入りそうですが、私が信頼できる動物病院や人には大いに動物を救っていただきたいという気持ちです。
ただし、実技も含まれるし、麻酔の気遣いなんかも問われますから、上級認定医になるより難しいんじゃないかな笑
アメリカの専門医と信頼している日本の麻酔科医にも手伝ってもらいながら、独自の環境整えていきたいですね。
まぁ、でも色々な観点から見れば、私も麻酔外科学会の委員会メンバーなので、上級認定医取らなきゃだめかな。
だれかに認められたいわけじゃないけど笑