2021.05.16

石塚の呟きブログ④

「正しい経験を積む難しさを理解する」

 

人としてだけでなく、獣医師として正しい経験を積むことはとても大切なことです。

私が大学を卒業して大学院に入った頃、私は臨床経験がないため、まともな病気も治せない、経験が全て、とよく罵られたのを今でも鮮明に覚えています笑

悪い意味ではないです笑

おかげで今の自分がいます。

 

少なくとも臨床経験3年とか、そのくらい経験ないとダメとか、たくさん言われたので、ほんとに努力してきました。

結果、臨床経験3年って、何もわからないひよっこだな。ということもわかり、結局は臨床経験3年してから大学院に行った方が良いという、よくわからないマウントもなんの根拠もないのです。

 

その上で、自分が得た知識は経験でしか磨けないことも学びました。これは確かです。いわゆるアウトプットですね。

これは絶対に必要です。だから正しい知識をアウトプットする経験はたくさん積むに越したことはありません。

 

そして、今まさに私が直面している問題は、この経験の積み方です。

 

「誤信」

 

って聞いたことありますか?誤診じゃないですよ。後者は正しくないことをしてしまったという意味ですが、

「誤信」とは、いわゆる【上手く行ったかのような成功体験を重ねる】

という、人類史条最悪の経験の積み方です。

 

たとえば、

麻酔導入直後の低血圧に対して輸液したら血圧上がった。やっぱり導入直後の低血圧には輸液だな!

もはや、これは笑い話に近いレベルでおっちょこちょい早とちり野郎と言わざるを得ないですが、その血圧上昇が本当に輸液の効果なのかはわからない、ということです。

麻酔導入10分後に輸液して血圧上がったのは、導入で使ったプロポフォールによる循環抑制が落ち着いてきたタイミングだったかもしれないし、毛刈りするために体勢変換して間もなかったとか、自分がうまくいってほしいと思う手技や治療がたまたま上手くいったら、ほかのバイアスを除外して成功体験として経験してしまう…これが誤信です。

 

なんだかみなさん身に覚えありませんか?

私は今、この誤信と真摯に向き合っています。

その先に私にしか見えない景色があると思うので。

ワクワクですね!