2021.05.28
人の関わりに「感謝」を忘れたくない
人間関係の基本には感謝が欠かせない
たぶんこれだけだと、言葉でとりあえず「ありがとう」と言えば良いみたいになりがちですが、そうではありません。
最近、心のキャパシティが狭くなっている方が多い気がします。
車を運転してるときも無意味な幅寄せ、そこ譲ってあげたらいいのに…と思うような行為、自分勝手な行為をよく見ます。
悲しくないですか?笑
僕も昔はツンツンしてたからあまり言える立場ではないですが…
どんなことにも感謝すべき事象があるということです。
我々獣医師と飼い主様の間にはかなり深い感謝がお互いにあるわけです。
私たちの仕事は動物の命を助けることですが、そこには飼い主様からの信頼があり初めて助けることができ、仕事が成り立ちます。
病院スタッフすべてにお給料を支払い、新しい設備投資…すべて飼い主様あってこそ出来るです。
ここには感謝しかありません。
では、飼い主様から見た獣医師あるいは動物病院はどうでしょうか?
実はここにも感謝は必ず存在します。
犬や猫を飼育するということは命あるものを育て、誕生から死まですべてに責任を持つことです。
その中で予期せぬ病気や体調不良など、飼育者では手に負えないものを、そこを勉強しているもの(獣医師)に治療をお願いしなくてはならない、それが飼い主様の仕事です。
ここにも感謝があるはずです。
私も獣医師ですが、自分ができない仕事は他の獣医師にお願いしますし、自分の病気はお医者さんに診てもらいます。
でもこれって当たり前じゃないんですよ?
自分の尻を自分で拭けないので、そこを誰かに助けてもらってるんですよ。もはやここには感謝しかないのです。
そのうえで、「仕事の質」という話になると思うのです。
例えば、態度が悪かった…とか、適当なことされた…など、さまざまな愚痴があると思うので、そこは話し合ったら良いと思います。
ただ、少なくとも私含め、私の周りには、本気で命と向き合う人間ばかりです。
みんな悔しい思いもあったり、辛い事もあるけど、努力していること。
それだけは飼い主様も忘れないでいただきたいと思います。
納得いかない事はとことん話してください。
僕らは正当性だけを主張するつもりはありません。事実しかお話しできませんが、最後まであなたの大切な家族に向き合いたいと思っています。
人は完璧ではないです。