2021.08.14

第84回 カルバペネムの使いどころを考えてみる

なんだか困ったときのカルバペネムみたいな感じで、乱用されている気がするので、獣医療でもきちんとした抗菌薬の使用をすべきであると常々思います。

 

 

 

そもそも感染しているかもわからない、グラム染色もしていない、想定される菌を考えていない状態で、とりあえず色々な菌をかばーするために投与するのはやめてほしいし、笑えないレベルで危険です。

 

 

 

 

 

カルバペネムはグラム陰性桿菌を倒すのを得意としている抗菌薬です

 

 

 

 

 

基本的には、

 

ESBL産生腸内細菌やAmpC過剰産生腸内細菌による重症な感染症に対して用いる薬剤

 

 

 

と考えてください。

 

 

 

すなわち重症(意識状態低下、重度低血圧、末梢循環不全など)でなければあえてカルバペネムを投与する意味はないと思います。

 

さらに抗緑膿菌活性がある薬剤なので、緑膿菌感染を疑わない限りしようすべきでないと個人的には考えています。

 

すなわち、バイトリルなどのニューキノロンや、タゾバクタム・ピペラシンも同様です。

 

 

 

 

 

そもそも、

 

 

 

 

 

このESBL産生腸内細菌やAmpC過剰産生腸内細菌は初診動物では考える必要がありません。

 

 

紹介病院では、それまでに大量に抗菌薬を使用されているなどの経緯があるかもしれませんので、場合によっては想定しないといけないこともありますが、その場合も「重症」であることが条件です。

 

 

 

 

 

私が読んでいる書籍にはこう書いてありました

 

 

 

カルバペネムは、

 

 

 

細菌ほぼ皆殺しの刑(;^_^A

 

 

 

 

全部倒せていいじゃん、とならないでくださいね。

 

正常な腸内細菌叢がどれだけ大切な役割を示しているか、についてはまた別の機会にお話します!