2020.09.06

第73回 循環管理に必要な基礎知識

お久しぶりです!

ブログ更新が滞っておりすいません。

麻酔集中治療で必要な知識の基礎となる循環管理の生理学についてお話していこうと思います。

ブログは誰もが見れる媒体なので、詳細は割愛しますが、麻酔集中治療を専門とする石塚の頭の中を見ていただければと思います。

 

 

 

循環管理の中で一番遭遇する

 

 

「低血圧」

 

 

についてです。

 

 

 

低血圧治療の基礎をお伝えします。むしろこの3つだけで明日からの管理が上手になります。

 

 

①なぜ血圧がさがった?

 

②手術ではどんなことが起きている?(出血してる?大血管圧迫してる?など)

 

③使う昇圧剤の作用は?(心拍数増加作用?心収縮力増加作用?血管収縮作用?)

 

 

 

以上です!

 

本当にこれだけです。

 

これを考えることだけで明日からの管理が飛躍的に上手になります。

 

 

 

特別に、もう少しだけ踏み込みます。

 

①なぜ血圧が下がったのか?

 

これの原因は大きく分けると、

 

〇脱水(出血含む):術前からの飲水不可、嘔吐、下痢など

〇心収縮力の抑制:プロポフォール、吸入麻酔薬、アシドーシスなど

〇心拍数の低下:高濃度吸入麻酔薬、オピオイド

〇血管拡張;吸入麻酔薬、敗血症、炎症

 

 

③昇圧剤の作用

 

上記の原因を解明し、それぞれの原因を治療できる薬剤を選択していきます。

 

 

次回からは、症例ベースの治療方法の一例を提示します。