2020.09.16

第77回 発熱の問題点?

発熱は生体防御反応と考えると、ではなぜ解熱剤が存在するのか、ちょっと考える必要がありますね。

 

 

〇酸素消費量の増加

 

〇末梢血管抵抗増大

 

 

をまず考える必要がある。

 

 

「体温1℃上昇するごとに酸素消費量は9%増加する」

 

 

 

これを満たすために酸素運搬量が増加してしまう。

 

 

つまり

 

 

 

心拍出量×酸素含量

 

 

 

である。

 

 

 

酸素含量を増やそうと分時換気量が増加(呼吸数や一回換気量)

 

心拍出量を増やすために心拍数増加、血圧上昇が生じる。

 

つまり心臓や肺には負担を強いることになる。

 

おそらく通常の健康な個体であれば問題ないであろう。

 

しかし、心疾患を持っている、呼吸器疾患を併発している症例に対しては苦痛でしょう。

 

 

 

もうちょっと考える必要があるものに、

 

タンパク変性ミトコンドリアなどの細胞傷害が40℃を超えてくると生じてくる。